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思考が漏れてます

仕方ないんです。漏れてしまうんです。

( ゜∀ 。) <やるじゃない plamolog

いつも混沌ソマリア

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なぜかソマリアが気になって、眠れない日があったので、映画ブラックホークダウン(モガディッシュの戦闘)の時期より遡ること2年前の内乱から、現代に至るまで経緯を追っていた。

 
読みたい人がいるかは分からないが、どうせ年表や人名を羅列してもアレルギー起こす人も多いだろうし、厳密に掘り下げても、応仁の乱くらい追いづらく複雑なので、わかった気になれるくらいに紹介してみようと思う。
 
今の問題
 
2015年現在では、かつてのような無政府状態ではない。
 
今、国際上ソマリア連邦共和国として紆余曲折して成立している。
 
だがしかし、蓋を開けて見ると恒久的に解決しそうにもない不安定要素がずっと燻っている。すごくざっくりと見て3点、内乱問題がある。
  1. ソマリランドと、連邦政府の紛争問題
  2. イスラム原理主義組織のテロ問題
  3. 恒久的な軍閥氏族の内戦問題
1988年から27年、進歩しているものの、統一国家へは程遠いのが現状と見ている。
 
3つの地域
 

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ソマリアを見る時には3つの地域で見ていく方が見易くなる。
 
ソマリランドプントランド???(南西ソマリア)の3つだ。これらを、出来るだけ簡単に説明する。
 
ソマリランド。地図的に、上の方(北側:地図、黄色い部分)にある。ソマリランドだけで見ると、アフリカ諸国の中でも治安も他と比べて良く、貧困ではあるが政情も安定しているところである。
 
実は、ソマリランドは国際上、認められてないが独立国なのである。感覚的には台湾をイメージすればわかりやすいと思う。1991年のソマリア解体時にこの地域は早くも独立し今に至るまで割と安定している。
 
だが、プントランドと紛争状態にある。ソマリランドは、ソマリア連邦共和国に属していない。属する気もなさそうだ。
 
プントランド。地図的に、右側で縦長(北東:地図、一番薄い青色部分)にある。左にソマリランド、下に???地帯がある。
 
ややこしいのだが、ここはソマリア連邦共和国でありながら、プントランド国という、二重国家になっている。
 
ソマリア連邦共和国に、大統領がいるとともに、プントランド国にも大統領がいる。
 
本来は、ソマリア連邦共和国・プントランド州になるのが理想だが、南部の???地帯の情勢不安もあってソマリア連邦共和国の瓦解するリスクヘッジとして、プントランド地域の死守を目的に並列国家にしているのかなと、僕は見ている。
 
1991年の解体から7年後、ソマリランドと同じように国際上認められない独立国としてプントランド地方の巨大軍閥氏族が成立させた。しかし、ソマリランドとは異なり、国家成立させたものの当初は大きな氏族同士の内乱や、アラブの有力者の後ろ盾を持った派閥による組織が入り乱れ、それはもう、ぐちゃぐちゃな内戦が多発していた。一時は、プントランド内の首都(ソマリア連邦共和の首都ではない)が陥落するといったピンチもあったが、エチオピアという隣国でアフリカ諸国では強い国と、???地帯の有力氏族と手を組んで制圧済にあり、この地域の内戦は概ね終わっている。
 
国際的に見るとプントランドは海賊拠点が最も多く、プントランド公認?の海賊行為による収益が国家税収より多いという困った地域でもある。
 
???(南西ソマリア)地帯。下の方(南:地図、濃い目の青色部分)一応、ソマリア連邦共和国の一部地域ではある。この地域の有力氏族連合(本当は仲悪い)が中央政府に参画する事で、連邦共和国の体裁を保たれている。
 
ソマリア=無政府という印象が強いのも、この地域のおかげである。今は、中央政府に属しているため無政府ではないが、全てにおいてソマリア内で1番足を引っ張っているのが現状だ。
 
この地域はプントランドの過去よりもずっと深刻で混沌とした経緯を持つ。政府があろうがなかろうが無法地帯であることは1991年よりあまり変わっていない。
 
この地域、モガディッシュという過去から今に至るまでソマリアとしての首都があるのだが、1991年の解体以降、全く首都の体を成していない。
 
ソマリランドやプントランドは、強大な氏族がいることもあって統治への道は早かったと言える。しかし、ここは中規模の軍閥氏族が多く、それぞれの争いが熾烈で日々殺し合いをしている。それぞれ力が拮抗している氏族同士なので、決着も付かず、争いが絶えない。
 
また、イスラム原理主義組織が根強く蔓延っており、テロを起こし続けている。アルカイダ、ISIS、ボコハラムのようなものと、イメージすれば伝わりやすいだろうか。ちなみに、昔は、イスラム法廷会議という組織だったが、内戦(エチオピア、アメリカも介入)の末、壊滅した。しかし、その残党が、モダンな振る舞いである、自爆や残虐な処刑を行う、アルシャバブという組織を再編し、今まさにテロを謳歌している。
 
つまり現在は、氏族vs氏族vsアルシャバブのバトルロイヤルが進行形で動いている状況下にある。これが、この地域の各有力氏族がソマリア連邦共和国に参画していても、脆弱でいつ崩壊してもおかしくない原因になっている。
 
この3つの地域の現状を、軽く触れるだけでソマリア情勢は前途多難だと分かる。これでも簡単に書いたつもりだが、実際はもっと複雑かつ凄惨である。
 
正式な中央政府に至るまで
 
1991年の解体から2年後、アメリカ(国連)が、秩序回復からの国家建築、氏族解体を目論み、氏族と交戦状態になった。氏族の凄まじい抵抗を受け、3〜4年で撤退。アメリカによる国家建築失敗。
(1993-1995)
 
1991年の解体から9年後、アラブ諸国後ろ盾によるソマリア亡命人を中心とした暫定政府発足、しかし、氏族は地元意識が強くアラブを受けつけない民族性と国を捨てた亡命者達が感情的に受け付けなかった為、難航。暫定政府vs氏族という構図になっただけ。名ばかりの中央政府。
(2000-2003)
 
1991年の解体から13年後、隣国ケニアの取り計らいで、地元氏族による暫定連邦政府が樹立。アラブの後ろ盾だった暫定政府から平和的に引き継がれ暫定連邦政府へ移行することになる。しかし、ソマリランドはこれを拒絶。結局はプントランドと、???地域(南西ソマリア)の2地域で、中央政府が開始となる。8年間、政府体制を維持する。努力の期間。
(2004-2012)
 
1991年の解体から21年後、暫定連邦政府から国際的に認められる正式な国家としてソマリア連邦共和国が成立。但し、冒頭辺りで、挙げた3点の問題は未だ解決せず。
  1. ソマリランドと、連邦政府の紛争問題
  2. イスラム原理主義組織のテロ問題
  3. 恒久的な軍閥氏族の内戦問題
 
現在は2015年であるからして、たった3年前にやっと国際的に認められる国へと昇格した。前途多難な問題はあれど、喜ばしいことである。
 
氏族とは
 
日本の歴史風にいうと、比定できるのが、かつて存在した飛鳥時代の豪族の概念だろう。
 
蘇我氏とか、物部氏とか。蘇我氏も、物部氏も、倭国人(つまり日本人)であるように、ソマリアの氏族は、ソマリ人として存在する。
 
ソマリアの氏族、その幹部と氏族構成メンバーであれば、食っていける。そうでない人々は、ソマリア社会の底辺で飢えと、内戦の余波に怯える。
 
ソマリアの氏族の構成メンバーは、敵対する氏族であれば、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いという形で平気で憎しみ合える。逆に良い方便を使うと氏族の結束力は相当強い。
 
【鵜呑み注意】日本の戦国時代と比定
 
同質と捉えると正確ではない。一応イメージ的にソマリアの群雄割拠状態が日本の戦国時代に雰囲気的なものに感じたので、これでイメージを掴みやすい人は、ニュアンスは捉えやすいかもしれない。
 
大名、氏族
仏教、イスラム
神道、アミニズム
一向一揆、アルシャバブ
徳川幕府、連邦共和国政府
豊臣家、ソマリランド
 
天皇や、貴族に該当するものなし。
 
最後に
 
わかりやすく、大筋をピックアップしてみたつもりだが、どうだろうか。本当は中身を追えば、もっとコマゴマして複雑怪奇なのがソマリアなのである。何というか、もう少し説明は出来るが、もっと長くなるし、まとめるの飽きてきたのでこの辺で。
 
では。